他人と比べてしまうこと
人と比べて落ち込むことは自分にとって悪い癖の一つだ。
人と比べることが必ずしも悪いことではない。
ライバル的な存在や、目指すべき目標として自分より優れていたり、負けたくない気持ちを持ちながら競り合っている関係の相手がいることは、モチベーションの維持・やる気の底上げに役立つツールの一つだと思う。
だが、自分の場合はそのツールを自らを落とし込むことに使う。
職場の同期でスキルが高く、物覚えがよく、柔軟性があって、メリハリを持って仕事に取り組む器用な人がいる。
パソコンをまともに使えずに現場仕事や製造の仕事をしてきた異業種から仕事を始めた俺はスタートラインからもちろん違う。
それを言い訳にするのは違うが、だからといって落ち込むためにわざわざ比べるのも違うとはわかっている。
ただその人が褒められるたび、同じ課題をやってできたものを見せ合うたび、プラスの意味は一つも持たない、気持ちの落ち込みを感じてしまう。
メンタルの本はいくつか読んできた。生き抜く上での術を知恵として吸収はしてる。
ただ知ってるのと使えることはまた別だ。そこにすり合わせてなんとなくマシにはできても生まれ持った思考、性格を変えるのはなかなか難しい。
メンタル系の本の中でも人は根本からは変えられないことを言ってる内容は多く、社会で生きてきた経験の中でその証拠となるものを自然と拾ってきた。
明らかに昨日の自分を更新してる感覚はある。そこを見るべきなんだ。しかも全くもって知識も技術もなにもないとこから始めている自分はそれなりに経験を積んできた周りと比べても進歩はわかりやすく、如実に変化を感じているはず。
それなのに、だめな自分だと自分がしつこいくらいに罵る。
いつだって何かを決めるのは大体が自分自身だと思う。行動や選択、自分の価値、物の見方。
特例はもちろんある。抗えない運命。自分の心通りにはどうしてもできない選択はある。
ただ自分だけじゃなく、人は誰かのせい、なにかのせいにし過ぎな生き物だと思う。
どれだけ周りの環境や生まれ持ったスペック、日々の出来事のせいにしても、最終的に
それを決めたのはあんただろ、と周囲や自分に苛立つことは少なくない。
一つだけ、自分の良いところを上げるならば、常に変わりたい、もっと人としてできた人間になりたい、挑戦したい、そんな気持ちをずっと持ち続けていることだ。
行動に移しているかどうかは別として