土方が31歳からwebライター始めてみた

製造、土方をやっていて、パソコンすら持っていなかった31歳がwebライターを始めます。

テンプレートを磨き続けてしまっている

なんとなく気になって広告ビジネスの本を買った。

 

まだ仕事も初めてない、なんの知識もない、偏差値40そこらの高卒土方人間にとってあきらかに早すぎる領域だったのは間違いない。

 

経済、マーケティング、なんかそこらへんのピシッとしたスーツ、つまりはシュッとした格好でシュッと歩いてるIT関係やってます的な人たちが使ってる横文字の多さと、これくらい知ってて当たり前だろ、と言わんばかりになんの説明もなしに出てくる言葉や歴史になにも追いつけないでいる。

 

小学生でも分かるような言葉をつまんで雰囲気で繋ぎ合わせ、脆く不恰好に組み上げた言葉でなんとなくの意味を理解しながら読み進めている。

 

意外とそれだけでも読めないことはないし、今後どうしていきたいか長期的にプランを考えようと意識出来てるのだから、この本を買うときに求めていたものがそれだからまぁよしとしよう。

 

そうやって長期的な思考を巡らせたときに、その道で大きく成功する人とそうでない人の違いはなんだろうな、とふと考えた。

 

やり方や努力の質とかはもちろんあるだろうけど、それだけでは説明できないものを感じる。

 

絵を趣味にしていてそれを仕事に活かしたかったけど諦めた知り合いのことが頭に浮かんだ。

 

その人の絵は素人目からして上手い。たぶん、絵を描くことを生業にしてる人からも十分評価されるんじゃないかと思う。何が上手いかってバランスが凄く整ってる

 

画力があって、絵にセンスがあっても、頭のてっぺんから爪先、周りの背景だったり、個人的にバランスが気になる事が多い

上手いんだけど、なんか気になる、なんか足らないって言うと、バランスだ、と思う事が多い。

 

でもその人はそのバランスが凄く良かった。どこにも違和感ないし、それが人の絵であればどんなポーズでもすんぶん狂いなく描かれてるように見えた。

 

そして安定感があって、絵が硬い。これは上手い人ともっと上手い人の差の一つだと思う。

何が言いたいかと言うと技術的には絵で食べて行ける人たちと勝負できるくらいに思えた。

 

そうなると、絵でもライターでもなんでも技術が高くてどれだけ極めても、それプラス何かの差が重要なんじゃないかと思えた。

 

そのとき思ったのはその人の絵とピカソ

 

先に謝っておくが、ピカソについて別に詳しくない。ただピカソはどんどん絵のテイストが変化していって、誰が見ても上手いと言える絵を描けるのに、破壊と想像、伝統を打ち破る画風、キュビズムと言われるものに変化していき、人によっては小学生のラクガキじゃんと言われるような絵を描くようになっていく。

 

何が言いたいのかというと技術だけを磨くだけじゃなく、破壊とまで行かなくともそこに自分の色を混ぜる革命が大事なんじゃないかと思った。

 

その知り合いの人の絵は本当に上手で絵が下手な自分からしたら心から凄いと思えるけれど、沢山いる上手い人の型でおさまるものではあった。

 

そう言うとそんなつもりじゃなくても批判してるみたいで心苦しいがいい例ではあると思う。

 

自分もここから頑張ろうとしていく過程で、挫折、もしくは自分はこの辺りだなと折り合いをつけて落ち着くタイミングって、その壁にぶち当たった時がターニングポイントなんじゃないかという恐怖を感じてる。

 

手前にもっと壁は無限にあるだろうけど、一番分厚いのはそこなんじゃないだろうか?

周囲にも自分としてもスキルを評価されて、自信を持ち、あとはもっと評価されていくだけ、成功してくだけ、と未来へのビジョンが明るくそれがそう遠くないものだと感じてる時の壁はなによりも分厚いものに決まってる。

 

まだたいした努力もしてきてない、何者にもなれていない自分が考えるのには早すぎることだけれど、考えてしまったからには仕方ない。

 

極めていく中で自分の色を混ぜることを失敗したり、それをしないで努力していって落ち着くのって上を目指す人の大半がくらうことなんじゃないだろうか。

 

技術を磨き上げてくことで周囲から評価されて、求められていくことで、逆に完璧なものを提出せざるをえない環境になって遊びがなくなっていく流れはよくあることなのではないだろうか。

 

右も左もわからなくてテンプレートに頼って表現してた自分から卒業し、個性を発揮して評価されてるようで、実はテンプレートを磨き続けていただけ、もしくはテンプレートをひたすらに磨く作業にならざるを得ない環境になっていた。

そんなことは腕を磨いて努力し続ける人のだいたいがぶつかることだと思う。

 

そこで折り合いをつけて腰を置こうが、ぶち破る努力をしようがどっちが良い悪いは無いだろうけど、ぶち破れる人は何が違うのかは凄く気になる。

 

 

今はテンプレに頼って真似して磨く作業をしていくのが最善なのかもしれないが、どこで色をつけていくんだろう。どこで差をつけるんだろう。最初から自分の色を入れるんだろうか。全然分からない

 

努力はする。ただ、どう努力すればネームプレートが磨かれるか教えてほしい。